BMIとは?計算方法と数値の意味をわかりやすく解説
BMIとは?体格指数(BMI)は体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数値です。BMIの計算式、判定区分、具体的な計算例をわかりやすく解説します。
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医師の診断や助言に代わるものではありません。健康については必ず医師にご相談ください。
BMI(体格指数)とは、身長に対して体重が適正かどうかを示す数値です。 体重(kg)を身長(m)の2乗で割って計算します。ほとんどの成人では、18.5以上25未満が健康的な体重の範囲とされています。
BMIは手軽なスクリーニング(ふるい分け)のための指標であり、診断ではありません。このガイドでは、計算式、結果の意味、そしてBMIが全体像の一部にすぎない理由を解説します。
BMI計算機
BMIでわかること
BMIを使うと、身長に対して体重が健康的な範囲にあるかどうかをおおまかに知ることができます。すばやく、費用もかからず、体重計とメジャーさえあれば測れるため、医師も活用しています。
ただし、BMIは体脂肪を直接測るものではありません。脂肪、筋肉、骨の違いを区別できないのです。そのため、医師と話し合うための出発点として使うのが最適です。
BMIの計算式
メートル法の計算式
BMI = 体重(kg)÷[身長(m)× 身長(m)]
つまり、体重を身長の2乗で割ります。
ヤード・ポンド法の計算式
ポンドとインチを使う場合は次のとおりです。
BMI =[体重(lb)÷(身長(in)× 身長(in))]× 703
703という数字は、ヤード・ポンド法の単位を換算して、結果をメートル法の基準に合わせるためのものです。
BMIの計算方法:計算例
例を使って、手順を一つずつ見ていきましょう。
体重が70kg、身長が1.75mだとします。
- 身長を2乗する: 1.75 × 1.75 = 3.0625
- 体重をその数で割る: 70 ÷ 3.0625 = 22.86
- 小数点第1位まで四捨五入する: BMIは22.9です
BMI 22.9は、健康的な体重の範囲(18.5以上25未満)に入ります。
同じ例をヤード・ポンド法で計算する
次に、体重が154ポンド、身長が69インチ(5フィート9インチ)だとします。
- 身長を2乗する: 69 × 69 = 4,761
- 体重をその数で割る: 154 ÷ 4,761 = 0.03235
- 703を掛ける: 0.03235 × 703 = 22.7
BMIは約22.7で、こちらも健康的な範囲です。(わずかな差は、単位換算時の四捨五入によるものです。)
成人のBMI判定区分
数値が出たら、米国疾病予防管理センター(CDC)や世界各国の保健機関で使われている成人の標準区分と比べてみましょう。
| BMI | 区分 |
|---|---|
| 18.5未満 | 低体重 |
| 18.5〜24.9 | 健康的な体重 |
| 25.0〜29.9 | 過体重 |
| 30.0〜34.9 | 肥満(クラス1) |
| 35.0〜39.9 | 肥満(クラス2) |
| 40.0以上 | 肥満(クラス3、重度) |
これらの区分は成人に適用されます。20歳以上の男女であれば、同じ区分を使います。
BMIと民族的背景
一部の人々は、より低いBMIでも健康リスクが高くなる場合があります。イギリスの国民保健サービス(NHS)は、アジア系、中東系、アフリカ系黒人、アフリカ系カリブ人の背景を持つ人は、より低いBMIで2型糖尿病などの病気を発症する可能性があると指摘しています。当てはまる方は、自分にとって最も健康的な範囲がどこかを医師に確認しましょう。
子どもと10代のBMI
20歳未満(国によっては18歳未満)の場合、BMIの見方が異なります。年齢と性別ごとの成長曲線と比べ、パーセンタイルを使って評価します。子どもには上記の成人用の表を使わないでください。
BMIが重要な理由
BMIが高いと、次のような長期的な健康問題のリスクが高くなります。
- 2型糖尿病
- 高血圧
- 心臓病と脳卒中
- 一部のがん
- 膝の関節症などの関節の問題
BMIが非常に低い場合にもリスクがあります。骨が弱くなる、免疫力が低下する、栄養素が不足するなどです。
BMIの限界
BMIは便利ですが、見落としもあります。次の点に注意しましょう。
- 筋肉は脂肪より密度が高い。 アスリートや筋肉量の多い人は、余分な脂肪がなくてもBMIが高くなることがあります。
- 脂肪がどこについているかはわからない。 お腹まわりの脂肪は、腰や太ももの脂肪よりも健康リスクが高くなります。
- 年齢も関係する。 高齢者は筋肉が減りやすいため、脂肪が多くてもBMIが正常に見えることがあります。
- 妊娠中には当てはまらない。 妊娠中は体重が変化するのが当然です。
BMIと腹囲をあわせてチェックする
腹囲を測ると、より役立つ情報が得られます。NHSが紹介しているシンプルなルールは、腹囲を身長の半分未満に保つことです。たとえば身長170cmなら、腹囲85cm未満を目指しましょう。
測るときは、一番下の肋骨と骨盤(腰骨)の上端の中間あたりにメジャーを巻きます。普通に息を吐いてから数値を読みましょう。
よくある失敗と誤解
誤解:BMIで健康状態がわかる。 BMIはスクリーニングのための指標です。体力、食生活、血圧、血糖値は測れません。医師はこれらすべてを総合的に見て判断します。
失敗:メートル法の計算式にポンドを使う。 単位を混ぜると、間違った答えが出ます。キログラムとメートル、またはポンドとインチに703を掛ける組み合わせで計算しましょう。
失敗:身長を2乗し忘れる。 これが最もよくある間違いです。割る前に、必ず身長に身長を掛けましょう。
誤解:BMIが「普通」なら健康的な習慣は必要ない。 健康的な範囲にある人でも、よい食事、定期的な運動、十分な睡眠の恩恵を受けられます。
結果に応じてすべきこと
- 健康的な範囲: バランスのよい食事と定期的な運動を続けましょう。
- 過体重または肥満の範囲: 小さく着実な変化が大きな違いを生みます。安全に体重を減らす方法のガイドを読み、1日に摂るべきカロリーを確認しましょう。
- 低体重の範囲: 隠れた原因がないか医師に相談し、健康的に体重を増やすためのアドバイスを受けましょう。
医師に相談すべきとき
次のような場合は医師に相談してください。
- BMIが18.5未満、または30以上である
- 何もしていないのに体重が減った、または増えた
- BMIが高く、さらに強い喉の渇き、頻尿、疲れなどの症状がある(これらは糖尿病の初期症状の可能性があります)
- 自分の体重や食習慣が心配である
医師は血圧や血液検査など、ほかの指標も調べて、健康状態の全体像を教えてくれます。
よくある質問
成人にとってよいBMIはどれくらいですか?
ほとんどの成人では、BMI 18.5〜24.9が健康的な体重とされています。民族的背景によっては、健康的な範囲がより低い人もいます。自分に合った範囲を医師に確認しましょう。
アスリートにもBMIは正確ですか?
必ずしも正確ではありません。アスリートは筋肉量が多いことが多く、体脂肪が少なくてもBMIが過体重の範囲に入ることがあります。腹囲や体脂肪の測定のほうが、より正確な状態を把握できます。
BMIは男女で違いますか?
成人の場合、男女とも同じBMIの区分を使います。ただし、同じBMIでも、女性はもともと男性より体脂肪が多い傾向があります。
BMIはどのくらいの頻度でチェックすればいいですか?
ほとんどの人は、数か月に一度のチェックで十分です。体重はゆっくり変化するため、毎日チェックしてもあまり意味がありません。
電卓なしでBMIを計算できますか?
はい。身長(m)を2乗し、体重(kg)をその数で割ります。スマートフォンの電卓を使えば早く計算できますが、計算自体は簡単です。